柑橘じゃばらってどんな果物? About Citrus Jabara
じゃばらは和歌山県の飛び地として有名な北山村が原産で、ユズやカボスと同じ香酸柑橘類です。果汁はとても強い酸味があります。
地元の柑橘類の自然交雑によって生まれ、1979年11月1日に品種登録されました。5月頃に開花して実をつけて、11月下旬から12月上旬頃に収穫されます。
じゃばらの名前は「邪」を「祓う」ことから名づけられたと云われ、北山村では昔から縁起物として正月料理にも珍重されてきました。
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2000年頃より、じゃばら果汁がなんだか花粉症に効果があるようだ、と言うことがわかってきました。そして近年では、花粉の季節には、よくメディアに取り上げられる柑橘となりました。
私たちは、「じゃばら果汁がなぜ花粉症に効果があるのか」という研究を進めました。そして、多くの柑橘類にはフラバノン配糖体成分が複数種類含まれていますが、「じゃばら」にはほとんど“ナリルチン”しか入っていないことが研究の成果として明らかになりました。(花粉症はアレルギー症状のひとつです。)もともと、柑橘類の果実や果皮は、「陳皮」「橙皮」「枳実」「枳穀」などの生薬として、多くの漢方処方中に配合されてきましたことがありますので、果汁だけでなく、果実と果皮を研究しました。
私たちの研究では、 「じゃばら」に多く含まれるナリルチンは果汁よりも果皮にたくさん入っていることがわかり、その存在比は果皮13:果汁1と果皮の摂取が効果的であることがわかりました!「安心安全なじゃばら粉末」では、どのような理由で安心安全なのかをご紹介します。
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じゃばら以外の柑橘のナリルチン含有量
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ナリルチン(Narirutin)
私たちの研究で「じゃばら」には、ほぼ単体でナリルチンが入っているということが明らかになりましたが、実はこの「ナリルチン」と言う言葉は、それまでは、ほとんど知られていない成分の名前でした。研究開始当初のじゃばらの説明をするにあたり、「ナリルチンとは、じゃばらに多く含まれる成分で、フラボノイドの1種で花粉症にも効くという研究をしているのです」と数えきれない方ほどの多くの方にお話ししました。近年では、たくさんの方がこの「ナリルチン=花粉に効く成分」として認識していらっしゃいます。言い出した本人としては、本当に感慨深いものがあります。